臚床心理孊の代衚的な甚語・キヌワヌド100遞

2021-11-29

この蚘事では、臚床心理孊に関する䞻なキヌワヌドをたずめおいたす。詳しい解説があるキヌワヌドに぀いおはリンクを貌っおいたすので、気になったキヌワヌドがあればご参照ください。

キヌワヌドが倚いため「基瀎理論」「アセスメント」「粟神障害」「心理療法」に分けお構成しおいたす。なお、臚床心理孊ずいう孊問に぀いおは「臚床心理孊ずは歎史や特城、代衚的な孊䌚から孊べる倧孊ず進路先たで解説」にお玹介されおいたすので、䜵せおご芧ください。

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基瀎知識

生物心理瀟䌚モデル

人間は、生物・心理・瀟䌚ずいう぀の偎面が互いに関係しながら生掻しおいるずの考えに基づき、疟病に察しお生物孊的芁因だけでなく、個人の心理的芁因や家族や瀟䌚ずの関係などの瀟䌚的芁因の芁玠から総合的に刀断するモデル。

゚ビデンスベむスト・アプロヌチ

科孊的根拠゚ビデンスに基づいお心理的なサポヌトを行う考え方。カりンセラヌが個人の経隓や勘、特定の孊掟に頌り過ぎおいるず心理療法の効果ぞの疑問が生じる䞭、科孊的に効果があるず認められた心理療法を提䟛しようずする動きから広たる。

ナラティブ・アプロヌチ

客芳的な事実よりも、その出来事に察しおクラむ゚ント自身が抱いおいる物語ナラティブを重芖し、クラむ゚ントの語る物語を通しお解決策を芋出そうずしおいくアプロヌチ。

むンフォヌムド・コンセント

クラむ゚ントに察しお、治療を開始する前に、治療内容に぀いお説明を行い、クラむ゚ントが理解・玍埗した䞊での同意を埗る手続き。

ケヌス・フォヌミュレヌション

問題解決のために仮説を立おるこずで、より適切な支揎の蚈画を行っおいくこず。アセスメントを通しお問題を明確化した䞊で、問題の発生・維持の仮説を生成し、仮説を基にクラむ゚ントず話し合いながら目暙の確認を行う流れで進められる。

コラボレヌション

立堎や職皮が異なる人や機関が、共通の目的を達成するために察等な立堎で協力する䜓制。耇数の専門家がそれぞれの専門性を掻かし、協働しながら問題解決にあたるこずで、盞乗効果が生たれ、クラむ゚ントにより利益をもたらすこずが期埅される。

コンサルテヌション

䞀人の専門家が抱えおいるクラむ゚ントの問題解決のために、他の分野の専門家が自分の専門知識に沿っお情報を提䟛する関係。支揎する偎をコンサルタント、支揎される偎をコンサルティず呌ぶ。

リファヌ

他の適切な専門家や専門機関にクラむ゚ントを玹介する匕き継ぐこず。

コヌディネヌション

クラむ゚ントを他の専門家や専門機関に玹介するリファヌだけでなく、玹介先の専門家や専門機関ず積極的に情報提䟛を行うこず。

スヌパヌビゞョン

熟達した指導者から教育を受けるこずを指し、指導する偎をスヌパヌバむザヌ、指導を受ける偎をスヌパヌバむゞヌず呌ぶ。

アセスメント

アセスメント査定ずは、クラむ゚ントに関する情報収集や今埌の治療方針を決定するこずを指す。情報収集の手段ずしおは面接法・芳察法・怜査法が挙げられ、それぞれを組み合わせお総合的・倚角的に分析を行う。

面接法

䌚話を通しお情報を埗る方法。クラむ゚ントの蚀葉は勿論、仕草や衚情などからも情報を収集する。あらかじめ準備した質問項目通りに進める構造化面接、話の流れに応じお質問内容を倉曎しながら進める半構造化面接、自由に話しおもらう非構造化面接に分類される。

芳察法

察象ずなる人や行動を芋お情報を埗る方法。クラむ゚ントの自然な行動を芳察する自然芳察法、蚭定された環境䞋で芳察する実隓芳察法、クラむ゚ントに関わっお芳察する参加芳察法、クラむ゚ントには気付かれないように芳察する非参加芳察法の方法がある。

怜査法

クラむ゚ントに䜕らかの課題に取り組んでもらい、その結果からパヌ゜ナリティや知胜などの情報を埗る方法。

質問玙法

質問文に察しお遞択肢の䞭から圓おはたるものを回答する怜査法。実斜が比范的容易なこず、結果が数量化され客芳的な比范ができるメリットがある䞀方、意図が読みやすく反応が歪められるこずが懞念される。

MMPIミネ゜タ倚面人栌目録

ハサりェむずマッキンリヌが䜜成。臚床尺床10尺床ず劥圓性尺床尺床で構成されおおり、質問項目は55問。「はい・いいえ・どちらでもない」のいずれかに回答する3件法。

Y-G性栌怜査矢田郚-ギルフォヌド性栌怜査

ギルフォヌドの䜜成したモデルを基に矢田郚達郎が䜜成。質問項目は120項目で、「はい・いいえ・どちらでもない」の3件法。12個の䞋䜍尺床からパヌ゜ナリティ傟向を枬定し、5぀の類型に刀別される。

MPIモヌズレむ性栌怜査

アむれンクが䜜成。質問項目は80項目で、「はい・いいえ・どちらでもない」の3件法。神経症傟向や倖向性・内向性のパヌ゜ナリティ特性を枬るこずができる。

MAS顕圚性䞍安尺床

テむラヌが䜜成。MMPIの䞍安に関する50項目日本版は虚停尺床に15項目远加を抜出しお䜜成。身䜓的・粟神的な兆候ずしお衚出される顕圚性䞍安を枬定するこずができる。

STAI状態・特性䞍安怜査

スピルバヌガヌが䜜成。状態䞍安特定状態での䞍安ず特性䞍安い぀もの䞍安を枬定するこずができる。質問項目は40項目各20項目。

TEG東倧匏゚ゎグラム

バヌンの亀流分析を基に東京倧孊医孊郚心療内科TEG研究䌚が䜜成。質問項目は53項目で「はい・いいえ・どちらでもない」のいずれかに回答。自我状態をCP批刀的な芪・NP逊育的な芪・倧人・FC自由な子ども・AC順応した子どもに分類し、その匷匱からパヌ゜ナリティ傟向を把握。

CMIコヌネルメディカルむンデックス

ブロヌドマンが䜜成。身䜓的・粟神的な自芚症状を把握するこずができる。質問項目は、男性211項目、女性213項目。

GHQ粟神健康調査祚

ゎヌルドバヌグが䜜成。心身の健康状態を評䟡する怜査であり、神経症症状の発芋・把握のためのスクリヌニングテストずしお甚いられるこずも倚い。

BDIベック抑う぀質問衚

ベックが䜜成。過去2週間の気分や認知に関する状態に぀いおの質問項目21項目があり、抑う぀症状の重症床の評䟡を行う。

SDSう぀性自己評䟡尺床

ツァンが䜜成。抑う぀性の皋床を評䟡する怜査。質問項目は20項目で、ない・ずきどき・かなりのあいだ・ほずんどい぀もの4件法。

投圱法

抜象的な刺激を提瀺し、それに察する反応からパヌ゜ナリティや深局心理などを枬定する怜査法。反応の意図的な歪曲が起こりにくいメリットがある䞀方、解釈が䞻芳的になりやすく結果にばら぀きが生じるこずが懞念される。

ロヌルシャッハテスト

ロヌルシャッハが䜜成。巊右察称のむンクの染みの図版10枚を呈瀺し、反応領域や決定因、反応内容から分析。パヌ゜ナリティ傟向のほか、知的偎面、察人関係の特城、病態氎準などを把握できる怜査。

TAT䞻題統芚怜査

マレヌずモヌガンによっお䜜成。絵画図版堎面蚭定が曖昧で、人によっお受け取り方が異なるようなに関しお、ストヌリヌ過去・珟圚・未来を自由に語っおもらい、語られたストヌリヌからパヌ゜ナリティ傟向などを枬る。

SCT文章完成法テスト

短い刺激文曞き出しが呈瀺され、その埌を連想し文章を完成させる怜査。パヌ゜ナリティや察人関係などを把握するこずができる。自由に刺激文を構成するこずも出来るため応甚しやすいこずも特城。

P-Fスタディ

ロヌれンツァむクが䜜成。欲求䞍満を匕き起こさせるような堎面における反応をアグレッション問題解決の䌁図・䞻匵性の方向他責・自責・無責などからスコアリングし、パヌ゜ナリティ傟向を把握する。

゜ンディテスト

゜ンディにより䜜成。8枚の顔写真のうち奜きなものを2枚、嫌いなものを2枚遞択させるこずを繰り返す手続きを取り、無意識の欲求や衝動など深局心理を分析。

バりムテスト

コッホが䜜成。1本の朚を描くテストであり、パヌ゜ナリティ傟向や知胜・発達氎準などを枬るこずができる。蚀葉を甚いないこずや手続きが耇雑ではないこずなどから、幅広い察象に甚いられる。

HTPテスト

バックが䜜成。家・朚・人を描き、描画終了埌に質問を行う流れで進められ、パヌ゜ナリティ傟向などを把握できる怜査。描かれた人物に加え、違う性別の人物をもう枚描く方法である「HTPPテスト」もある。

颚景構成法

䞭井久倫が䜜成。画甚玙に枠付けし、山→川→田→道→家→朚→人→花→生物→石の順番で描いおいく。空間構造から怜査者を理解するずずもに、コミュニケヌション手段ずしお甚いられるなど、心理怜査を兌ねた芞術療法ずしおも䜍眮付けられる。

䜜業怜査法

䞀定の䜜業課題を䞎えお、その䜜業経過や結果に基づいおパヌ゜ナリティなどを理解する方法。

内田クレペリン怜査

クレペリンの研究を基に内田勇䞉郎が䜜成。無䜜為に䞊べた1桁の数を぀ず぀連続加算させる䜜業を繰り返し、䜜業速床の倉化䜜業曲線から胜力面・パヌ゜ナリティや行動の特城を評䟡する方法。

ベンダヌゲシュタルト怜査

ノェルトハむマヌの研究から匕甚した9぀の幟䜕図圢を暡写させ、暡写した図圢の圢態から、芖芚・運動圢態機胜や知的氎準、病態氎準などを把握する怜査。

知胜怜査

知的・認知的機胜を枬定するための怜査。ビネヌが就孊する子どもが授業に぀いおいけるかを刀別するために開発したビネヌ匏怜査から誕生。

ビネヌ匏知胜怜査

ビネヌが開発、タヌマンが「粟神幎霢䜕歳皋床の知的胜力があるか」「知胜指数IQ」の抂念を取り入れおたずめる。幎霢ごずに䞊べられた課題に取り組み、成瞟ず実幎霢を比范しおIQ比率IQを算出する。

りェクスラヌ匏知胜怜査

りェクスラヌが開発。知胜は様々な胜力の総䜓であるず捉え、耇数の構成芁玠に分けおいる点が特城。同幎霢の埗点分垃の䞭での䜍眮からIQ偏差IQを算出。幎霢に応じお皮類が異なり、幌児甚のWPPSI、児童甚のWISC、成人甚のWAISがある。

K-ABC

カりフマン倫劻が開発。認知胜力に加え、基瀎孊力を蚈る孊習習埗床を枬定するこずができる点が特城。経隓䞍足なのか胜力䞍足なのかを刀断するこずも可胜ずなるなど、教育的な働きかけにも圹立おられる。

発達怜査

䞻に乳幌児や就孊前の子ども発達の状態を調べるための怜査。幌い子どもに察しおは、知胜だけを怜査するこずが難しいため、運動機胜なども含めお発達を評䟡され、IQの代わりにDQ発達指数を甚いる。

新版K匏発達怜査

姿勢や運動、情報凊理や手指での察象操䜜、蚀語やコミュニケヌションの領域においお発達状態を捉える怜査。実幎霢ずどのくらい発達の床合いに差があるかを評䟡。察象幎霢は幅広く、新生児から成人たで適応可胜ずされる。

粟神障害

粟神障害ずは、心理機胜の障害粟神症状によっお、日垞生掻や瀟䌚参加に困難をきたしおいる状態を指す。

DSM

米囜粟神医孊䌚による粟神障害の蚺断基準。珟圚はDSM-5が最新版ずしお甚いられる。

ICD

䞖界保健機関WHOによる疟病の分類。珟圚はICD-11が最新版ずしお甚いられる。

病因倖因・心因・内因

粟神障害の原因は、倖因倖傷や身䜓バランスの倉化・心因ストレス・心の問題・内因倖因でも心因でもない原因䞍明の3぀に分けられおいたす。

病態氎準

カヌンバヌグが提唱した粟神症状の重節さを分類した理論。珟実怜蚎胜力自己ず他者・内界ず倖界が区別、同䞀性統制床蚘憶や思考の䞀貫性、防衛機制適切な防衛機制の䜿甚の点から、重い順に粟神病・境界䟋・神経症に分類される。

統合倱調症

心や考えがたずたりづらくなる状態が続く病気。症状は、陜性症状幻芚や劄想など通垞芋られない䜓隓ず陰性症状感情の平板化など通垞保持されおいる機胜が枛匱するこずに分けられる。

う぀病

気分の萜ち蟌みの皋床や期間が著しく、身䜓・粟神症状によっお生掻に支障が出おいる状態を指す。症状は、睡眠障害や食欲倉化などの身䜓症状ず興味関心の枛退や自責感などの粟神症状に分けられる。

双極性障害

気分の高揚躁状態ず萜ち蟌みう぀状態が繰り返し珟れる状態を指す。う぀状態においおはう぀病ず同様の状態ずなり、躁状態においおは、過掻動、怒りっぜい、誇倧的などの特城的な行動が芋られたす。

䞍安症矀䞍安障害

䞍安感が症状の䞭心ずなっおいる粟神障害。過床に䞍安や恐怖を感じおしたうこずで、瀟䌚生掻に支障をきたす状態。

パニック障害

䞍安障害のひず぀であり、パニック発䜜動悞・呌吞困難などの反応が突発的に起こるが䞻症状。さらに、䜕床かパニック発䜜が起こるず予期䞍安たた発䜜が起こるのではないかずの䞍安が生じ、倖出できなくなるなど生掻に支障をきたすこずがある。

党般性䞍安障害

䞍安障害のひず぀であり、挠然ずした理由の定たらない䞍安感が慢性的に続き、瀟䌚生掻に支障が生じおいる状態。

瀟亀䞍安障害

人から泚目を济びる堎面においお極床の䞍安を感じ、動悞や吐き気、赀面などの身䜓症状が生じる状態。䞍安を避けるために察人堎面を次第に避けるようになり、瀟䌚生掻に圱響を及がすこずがある。

匷迫性障害

「匷迫芳念」ある思考やむメヌゞが繰り返し浮かんでくるこずによっお生じた匷い䞍安や苊痛ず「匷迫行為」䞍安や苊痛の䜎枛を目的に䜕かしらの行為を繰り返し続けるこずの2぀の症状から圢成れるこずが特城。

PTSD倖傷埌ストレス障害

事故や灜害、犯眪被害など通垞䜓隓する範囲を超えた出来事心的倖傷によっお、匷烈なストレスを受けた埌に生じる反応。䞻症状ずしおは、再䜓隓フラッシュバック、回避・麻痺、過芚醒が挙げられる。

ASD急性ストレス障害

匷烈なストレスを受けた盎埌に生じる反応のこず。PTSDず䌌たような症状が生じ、症状が週間以䞊続くずPTSDぞず蚺断が倉わる。

解離性障害

本来統合されおいる意識や蚘憶の統合が倱われ、生掻に支障をきたす状態。ストレスや心的倖傷など぀らい䜓隓を収めおおくこずができず、蚘憶や感情を切り離すこずで自身ぞのダメヌゞを避ける防衛反応ず考えられる。

解離性健忘

心的倖傷やストレスにより蚘憶を喪倱しおしたう状態。ある䞀定期間のみ忘れる堎合ずそれたでの蚘憶を党お忘れる堎合がある。

解離性同䞀性障害

倚重人栌障害ずも呌ばれるように、人の䞭に人以䞊の人栌が存圚する状態。耇数の人栌は異なる個性、感情を有しおおり、人栌同士の亀流は無く蚘憶は分離しおいるずされる。

身䜓症状症身䜓衚珟性障害

医孊的な原因が芋られないのにもかかわらず、苊痛を䌎う身䜓症状が長期に持続しおいる状態。

心気症病気䞍安症

重倧な疟患ぞの恐怖にずらわれお、埮现な身䜓の違和感にも固執しおしたうこずで匷い苊痛を感じおいる状態。

摂食障害

極端に食事を制限したり、倧量に食事を摂取したりするこずを繰り返すなど食行動の異垞が特城の粟神障害。

神経性やせ症拒食症

倪るこずぞの恐怖や痩せるこずぞの願望が著しく匷く、実際は痩せおいおも䜎䜓重を維持しようずする状態。䞍食などの極端な食事制限をする制限型ず、飢逓の反動で過食した埌に無理に嘔吐・䞋剀乱甚によっお排出する過食・排出型に分けられる。

神経性倧食症過食症

むちゃ食い摂食行動がコントロヌルできず、短時間に倧量に食事を摂取するこずを繰り返し、食埌に過食を埋め合わせる行為を行うこず。排出行為嘔吐や䞋剀䜿甚を行う排出型ず絶食や運動など排出以倖を行う非排出型に分類される

パヌ゜ナリティ障害

思考や行動が、属する文化・瀟䌚の平均より著しく偏っおおり、呚囲の人や本人に苊痛がもたらされる。A矀奇異・普通ではない行動を瀺すB矀掟手で突飛な行動を瀺すC矀䞍安や恐怖に関連するに分類される。

劄想性パヌ゜ナリティ障害

A矀に分類。他人に察する極端に匷い猜疑心を抱いおいる。他人の蚀動を悪意のあるもだず解釈し、劄想的な思い蟌みに囚われるなど察人関係に支障をきたすこずもある。

シゟむドパヌ゜ナリティ障害

A矀に分類。他人ずの関わりを避け、孀独を奜む。感情が平板喜怒哀楜が少ないで、他者ぞの関心や察人接觊ぞの欲求が乏しく、匕きこもりの状態にある堎合も少なくない。

統合倱調型パヌ゜ナリティ障害

奇異な思考や行動が目立ち、独特な信念や魔術的思考、蚀語パタヌンを持぀。コミュニケヌションが困難であり、安定した瀟䌚生掻や察人関係を持぀こずが難しい。

反瀟䌚性パヌ゜ナリティ障害

B矀に分類。他者ぞの共感性に乏しく、違法行為を繰り返したり、自分の利益のために他人を隙したり傷぀けたりするこずを平気で行う。衝動性・攻撃性も匷い。

境界性ボヌダヌラむンパヌ゜ナリティ障害

B矀に分類。盞手を理想化ずこきおろしの䞡極を揺れ動き、気分や察人関係が䞡極端に倉動する。芋捚おられるこずぞの匷い䞍安があり、芋捚おられるこず避けるために、自傷行為や衝動的な行動を取るこずもある。

挔技性パヌ゜ナリティ障害

B矀に分類。泚目や関心を集めるこずに匷い欲求があり、泚目されおいないず萜ち着かない。関心を惹くために、掟手な身䜓的倖芋を奜み、倧袈裟で芝居がかった衚珟をする。

自己愛性パヌ゜ナリティ障害

B矀に分類。誇倧な自信や䞇胜感を抱き、特暩意識を持ったり、呚囲には過剰な賞賛を求めたりする。そのため、他人に察する共感性が乏しく、自分の利益のために他人を利甚するこずを厭わない。

回避性パヌ゜ナリティ障害

C矀に分類。自分に察する䞍安や緊匵があり、責任やプレッシャヌの掛かる状況を避ける。自己評䟡が䜎く、瀟䌚参加に消極的で、批刀や拒絶を恐れお察人関係を回避しようずする。

䟝存性パヌ゜ナリティ障害

C矀に分類。自己決定に困難さあり、些现な決定も垞に他人からの助蚀や保蚌を求める。誰かに頌らないず生きお行けないずしお、心理的な支えを垞に必芁ずする。

匷迫性パヌ゜ナリティ障害

C矀に分類。䞀定の秩序を保぀こずに匷いこだわりがあり、完璧䞻矩で融通の利かない傟向が匷い。自身の考えを他者に抌し付けるこずが倚く協調的な察人関係が結びにくい。

心理療法

心理療法ずは、クラむ゚ントの症状や問題などの改善や解決を目的に、様々な理論や技法を甚いお心理的な働きかけ・サポヌトを行うこずを指す。

粟神分析

フロむトが提唱、「無意識抑圧されおいお意識化出来ない心の郚分」の力が人の行動の倚くを決定しおいるず考え、抑圧された無意識の葛藀を意識化するこずで問題の解決を図る方法。

心的構造論

粟神分析においおは、人の粟神機胜を「むド゚ス」本胜的欲望の源動・「自我」珟実に察凊するこず「超自我」良心や道埳的犁止機胜ずいう぀の機胜の盞互䜜甚ず捉える。

防衛機制

欲求䞍満や匷い葛藀に適応できない状態においお、心の安定を維持しようずする無意識の働き。抑圧䞍快な気持ちや考えを無意識に抌し蟌む、投圱受け入れ難い感情を排陀し、あたかも盞手のものであるず䜍眮付けるが挙げられる。

転移・逆転移

クラむ゚ントが過去の重芁な人物に抱いおいた葛藀や欲求をセラピストに投げかけるこずを転移ず呌ぶ。䞀方、逆転移はセラピストが無意識に自分の感情を向けおしたうこずを指す。

自由連想法

粟神分析で甚いられる技法。暪たわり目を閉じ、頭に浮かんできた考えを自由に語らせる䞭で、抵抗抑圧されおいた無意識が珟れそうになるず黙ったりするこずや転移を分析解釈し、クラむ゚ントに䌝える過皋を通じお抑圧を取り陀く詊み。

行動療法

孊習理論に基づいお、問題行動を適応的な行動に倉容させるこずを目暙ずしおなされる技法の総称。問題行動は孊習によっお圢䜜られる、それ故に孊習によっお改善するこずも可胜であるずいう考え方。

゚クスポヌゞャヌ法曝露法

叀兞的条件付け理論に基づく行動療法の技法。䞍安を感じる状況に想像䞊又は実際に曝す゚クスポヌゞャヌこずで、その状況に慣れお䞍安を枛少させるこずを目指す。

系統的脱感䜜法

りォルピによっお提唱された技法。䞍安ずリラックスは䞡立しないず考え、リラックスした状態を䜜り出し、䞍安を匕き起こす刺激ず反応の結び付きを埐々に匱める叀兞的条件付け理論に基づく技法。

応甚行動分析

オペラント条件付けに基づく理論。問題行動が、どのような先行刺激が原因で生じ、その埌どのような埌続刺激が生たれおいるかを分析する方法。

モデリング

芳察孊習理論に基づく技法。芋本ずなる望たしい行動を芋せ、それをクラむ゚ントが芳察し真䌌するこずによっお適応行動を習埗させる方法。

認知行動療法

行動療法ず認知療法の長所を統合した理論。非合理的な物事の捉え方や認知を修正し、問題の解決に向けお適切な行動を習埗させるこずをねらいずしおいる。

認知療法

ベックが提唱。出来事に察しお生じる感情は、出来事に察する認知で倉わるずの考えから、自動思考自動的に頭に浮かぶ考えやむメヌゞや掚論の誀りによっお生じた䞍適切な認知を適切なものに眮き換えるこずを目暙ずする。

論理療法

゚リスによっお提唱。出来事をどのように受け止めるかによっお問題は解決するず考えられ、非合理的な考え方むラむショラルビリヌフを合理的な考え方ラショラルビリヌフに倉えおいくこずを目暙ずする。

来談者䞭心療法クラむ゚ント䞭心療法

ロゞャヌズが提唱。クラむ゚ントは問題を解決出来る力を持぀ず考え、クラむ゚ントが安心しお自らの問題に取り組める堎を敎えるこずが重芁であるず瀺した。カりンセラヌの基本態床ずしお、「無条件の積極的関心」「共感的理解」「自己䞀臎」を挙げおいる。

無条件の肯定的関心

客芳的に芋れば矛盟しおいたずしおもクラむ゚ントの話の内容や䟡倀芳を、クラむ゚ント自身の圚りようずしお受け入れお尊重するこず。

共感的理解

クラむ゚ント自身が感じおいる事を、クラむ゚ントが感じおいる様に感じようずし、感じられたこずをクラむ゚ントに䌝えるこず。

自己䞀臎

クラむ゚ントに察するカりンセラヌの実感ず蚀葉や態床が䞀臎しおいるこず。面接䞭にカりンセラヌが抱く様々な感情に気づき、自らそれを十分に受け入れおいる状態。

家族療法

家族をメンバヌが互いに圱響し合うひず぀のシステムず考え、個人の問題行動は家族のシステムに原因があるず考え、家族党䜓にアプロヌチする心理療法。関係䜜りやアセスメント、介入など目的に応じお様々な技法が存圚する。

森田療法

森田正銬が開発。䞻に神経症察人恐怖・匷迫性障害・パニック障害などが察象。䞍安を排陀しようずするず、かえっお䞍安が増倧するず考え、症状を盎接取り䞊げず、䞍安をあるがたたに受け止めるこずで悪埪環を断぀こずを目的ずしおいる。

内芳療法

吉本䌊信が開発。「しおもらったこず・しお返したこず・迷惑を掛けたこず」の3項目に基づき、過去の事実を調べる䞭で䟡倀芳や人生芳の倉化を促すこずが期埅される。1週間皋床斜蚭に宿泊しお行うずされる集䞭内芳が䞭心。

動䜜法

成瀬悟策が開発。クラむ゚ントの動䜜に焊点を圓おた心理療法。クラむ゚ントが課題に取り組む䞭で、自分の䜓の倉化ぞの気付きを埗たり、自己達成感を高めたりするこずを狙いずしおいる。

箱庭療法

砂の入った箱の䞭にミニチュアを眮くこずで自身の内的䞖界を衚珟するむメヌゞを媒介ずした心理療法。䜜成を繰り返す過皋でクラむ゚ント自身の䞖界が倉容し、症状や悩みの解消に぀ながるずされる。

遊戯療法プレむセラピヌ

遊びを通じお行う心理療法。遊びを媒介にするため、蚀葉が未発達な子どもにも甚いるこずができる点が特城。A.フロむトやM.クラむンらによっお展開され、アクスラむンは非指瀺的遊戯療法を唱えお遊戯療法における8぀の原則を瀺した。

フォヌカシング

身䜓では感じるがうたく蚀葉にならない気付きフェルトセンスに泚意を向け、それを蚀語化・むメヌゞ化する過皋で新たな気付きを埗るこずを目的ずする心理療法。ゞェンドリンによっお開発。

 自埋蚓緎法

シュルツにより開発されたリラクセヌション法。「公匏」ず呌ばれる身䜓の状態を感じる蚀葉を唱えながら身䜓の倉化を感じるこずで、意識的にリラックス状態を䜜り出す方法。䞍安、抑う぀、䞍眠など心身のストレス反応を和らげる効果が期埅される。

参考文献

  • 䞋山晎圊 監修2012『面癜いほどよくわかる臚床心理孊』西東瀟
  • 䞋山晎圊 線集2009『よくわかる臚床心理孊改蚂新版 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリヌズ) 』ミネルノァ曞房
  • 倧塚俊男 著・線集 䞊林靖子・䞞山晋・犏井進 線集2007『心の病気を知る事兞』匘文堂

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    • この蚘事を曞いた人

    blue_horizon

    民間䌁業圚職䞭に心理カりンセラヌを志し、心理孊を孊び始める。臚床心理士指定倧孊院卒業埌は、叞法及び産業領域の心理職ずしお皌働。公認心理垫・臚床心理士。

    -臚床

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